0019/08/06

少年は荒野をめざす

「聖剣伝説2」。ご存じの方もたくさんおられると思いますが、かつてスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたアクションRPGです。ちょうど14年前の今日(8月6日)発売されました。
この作品には、ゲーム内容とは別に、今でも憶えているエピソードがあります。諏訪部の思い出なんかどうでもいいよ、バカ! と、言わず、読んでみてください(笑)。
当時、諏訪部少年はこの「聖剣伝説2」を、雑誌に掲載された写真や記事だけで、発売する前からクソゲーだと勝手に決めつけていました。前作「聖剣伝説」をやり込みまくって、あまりにそのカラーと違う印象を受けたからです。ようするに、「こんなもん、聖剣じゃないやい!うわああん!!オラの聖剣伝説を返せ~!!」という感じです(←バカそのもの)。だから、ソフトの予約もせず、ゲーム自体もノーマークだったんですよ。で、いざ発売されると、諏訪部少年の友だちがこのソフトを手に入れるわけです。「聖剣2どう?」みたいな感じで、友だちの家に遊びに行ったわけです。「どうせクソゲーだろ、ププー」と、嫌らしくね(笑)。
実際に見てみると、これ。おもしろいじゃないですか!前作と違ったカラフルな絵柄も、実はゲームと非常にマッチしているし、操作性も抜群。音楽も最高でした。それを見て、逆になんだか焦ったというのを憶えています。
予約もなし、ソフトを買うお金もなかった諏訪部少年。少年は困りました。ソフトは欲しい、いますぐ欲しい!まぁ、お金はなんとかなりました。ちょうど夏休みでしたし、実家に行くことがあれば、祖父母からお小遣いをもらうことだってありますからね。しかし、肝心のソフトが売っていないんですよ。大人気ソフトなので予約がないと買えなかったんです(当時のゲームソフトは、売り切れになると2週間~1ヶ月待ちになることが普通でした)。
夏休み。うだるような暑さのなか、少年は一本のゲームソフトを求めてチャリンコで爆走します。そして、家からちょっと離れた所にある量販店で、ついにそれを発見しました。マナの樹と、その前にたたずむ三人の少年たちが描かれたグリーンのパッケージ。それを見て、目頭が熱くなりましたが、それは汗だということにしておきましょう。
こうして、諏訪部少年の夏は、聖剣を引き抜いた少年とともに過ぎていきましたとさ。
実際に触れてみないと、本当のところはわからない。実際に体験してみないと、本当のことはわからない。何かにぶつかると、痛いけど、痛いっていうことがわかる。ぶつからなければ、痛くはないけれど、痛いということもわからない。よくある話ですよね。