Forgotten Sagaでは違う意味合いでブラウン・シュガーが登場したりしますが、ところでマーティン・スコセッシ監督の「ローリング・ストーンズ・シャイン・ア・ライト」が、田舎の数少ない娯楽施設でも公開されたことを知り、イーーーーヤッハァァアアア! と北斗の拳で秒殺される雑魚のテンションで赴いてきました。
ローリング・ストーンズの映画なんで興味がない人はさっぱり見ないたぐいのものかとは思いますが、いかんせん興味がある人なんでものすごく楽しめました。確かにキャッチコピーにあったように、メンバーが近い! 映画でなに言ってんだと思われるでしょうがドームツアーばっかりやってる印象なんで、ライブハウスの距離感は衝撃。ミックの顔のしわがすげーとかキースの腹の出具合までなんだかどきどきする近距離攻撃です。一発目のジャンピン・ジャック・フラッシュのイントロでは鼻水を噴きました。
予備知識をほとんど要れずにいったので、ジャック・ホワイトの登場に感動し、ついでにジャックって背がでかいんだなと変な部分が気になったり、まさかのバディ・ガイの参戦と、そのすこぶる重厚な歌声とギターに椅子から転げ落ちそうになり、クリスティーナ・アギレラがめちゃくちゃ高いヒールで器用に踊っているさまに素直にクールだねと思ったりしました。
平均年齢64歳。そりゃ確かに、衰えはあるでしょう。でも、厳格な父親の管理で3歳からボディビルディングをしていたというミックの肉体と、力強い動きには感銘を受けますよ。昨今の不況でうろたえてばかりいるバブルや団塊の人たちはその精神を見習ったらいいのではないですかとか余計なことまで思ったりします。
転がりつづけた礫は歳月とともに磨かれて、やがて強い光を反射して世界中に振り撒きました。時に苦しさに脚をとめても、生きつづけていれば、だれかに光を降りそそぐこともあるのかもしれません。