0019/12/04

良三とあらいとタバコ

私事ですが、不覚にも風邪をひいてしまいました。のどが痛く、なかなか治りません。
ということで、今回のテーマは「ゲームと病気」です(笑)。

通常、RPGにおいてキャラクターは病気になりません。宿屋に泊まった次の日に「やべぇ、俺、風邪ひいたから今日はここで休んでるわ」と、いうメッセージとともにパーティーキャラが離脱することはありません(あってたまるか)。しかし、RPGの王道シナリオとして、誰かが病気になり「○○に薬を取りに行く」だとか、「○○の呪いなので、XXを倒しに行く」などといったことは多々あります。たいていの場合、「病気を治すには○○が必要なんじゃ!」という具体的なことがわかっているにもかかわらず、誰も行かないというヘタレな状況に直面するわけですけれど。

そんな病気イベント。衝撃的で今でも思い出に残っているものは「FINAL FANTASY6」における、世界崩壊後のシドでした。世界が崩壊したあと、セリスとシドは孤島にとり残されてしまいます。ここでシドに魚を捕って食べさせるというイベントが発生するのですが、このとき、魚には実は種類があって、常に"うまい魚"を捕まえてシドに持っていってあげるとシドが死亡しないで済む、という意味不明な分岐がありました。
セリスがわざわざ捕ってきてくれた魚。たとえそれが"まずい魚"だったとしても、シドは「このあらいを作ったのは誰だぁ!!」と海原雄山にはなれません。きっと「おいしい」と言って食べていたはずです。そして、その挙句に死亡。死亡の果てに絶望したセリスは崖から身投げ。
超絶悲惨です。

これは極端な例かもしれませんが、ストーリー(キャラクター)の設定までもが変化してしまう分岐。こういうダイナミックな展開は、Forgotten Saga製作の初期段階で議論されました。
Return to Farlandはご存知の通り、ストーリーは本当に一本道であるのですが、その次の作品であるForgotten Sagaは、自由度を追求しようという話が出たわけです。プレイヤーの行動によって、その後の展開が変化していくという、木の枝が広がるような壮大なツリーシステムが考案されましたが、それはいくらなんでもシナリオ・製作ともに複雑になりすぎてしまうので、それはお蔵入りになりました。ただ、サブイベントとして残っているあれらは、それの名残とも言えるでしょうね。

自由度というものは、ある意味ではRPGの永遠のテーマのような気もします。ただ、分岐がたくさんあるのが「=自由度」かという疑問もあるわけで、悩みどころではありますね。そんなわけで、次回作はまたReturn to Farlandの路線に戻っています。長編製作の旅を乗り切るためにも早く風邪を治さなきゃいけませんね。

あ、ちなみにブログをBloggerに変更しました。
徐々に直していこうと思います。