0019/03/22

さくらと酒とバカ

各地で桜の開花宣言も出され、いよいよ春爛漫といった感じです。
桜といえばお花見。お花見といえば宴会。宴会といえば酒。酒を飲み過ぎて、花に酔っているのか、酒に酔っているのかわからなくなってしまうこの時期。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

咲きほこる桜を見ると、とてもきれいなのですが、それと同時に「いとおかし」感情もわきあがってきます。それを強く意識するようになったのは、大人になってからでしょうか。なぜなのかを考えてみると、すぐに散ってしまうから、という単純な理由からではないとも思うわけです。こういう感情を抱く方がいったいどのくらいいるのか統計を取ったわけではないですけど、少なくとも日本人は、桜のイメージの影に潜むそういった感情を何百年も前から感じていたのではないかと勝手に想像しています。まぁ、ユングの言う「集合的無意識」みたいなもん(?)だと理解しています。

しかし、最近ではそんな「いとおかし」感情を感じても、哀しいと暗い気持ちになるだけではなく、それもまたいいんじゃないかと受け入れるようになってきました。

「ファファファファ。光あるかぎり、闇もまた存在するのだ。ウボァーー!!」

っていうRPGのボスキャラの捨てゼリフじゃないですが、確かに闇があってこその光なわけです。
人間だって、完全無欠・パーフェクト超人のような人がいない(と思うのです)ように、ダメだと思う部分も愛することで、また違う考え方ができる、と。

アントニオ猪木氏の「バカになれ」というわけではないですが、桜の下であえてバカになるのも、人生のスパイスとしては大切な黄金体験になるのかもしれませんね。